男性用の化粧品の出現
男性は、日本においては化粧をしないものと思われがちでしたが、現在ではスキンケアに関心を持つ男性も増えてきました。
そもそも日本でも男性が化粧をしていた時代もあったわけですから、化粧品を買う男性が増えるのも、自然な流れなのかもしれません。男性用の化粧品は、特にコンビニなどでよく見ることができます。
なぜわざわざ「男性用化粧品」と呼んで女性用のそれと区別するのかというと、男性と女性とでは、肌の質(水分や油分)が大分違うからなんです。
そこで、男性のスキンケアのためには、男性の肌に適した化粧品を使う必要があるわけです。また、女性用化粧品と男性用化粧品では、使っている香料にも違いがあります。
とはいえ、男性用化粧品は、女性のそれほど種類が多くはありません。もし男性用化粧品の中に自分に合うものが見つからなかった場合は、女性用のものでしのいだり、手作りしたりしてもいいかもしれませんね。
男性用の化粧品選び
男性用化粧品は、女性用の化粧品ほどではないものの、どんどん種類が増えてきました。
男性だって人間ですから、女性同様、年を取るにつれてお肌のツヤや張りは衰えますし、紫外線のダメージだって受けます。また、男性は女性と違ってヒゲが生えるため、髭剃りの際のお手入れだって必要です。
メイクアップ用品まではいかなくとも、男性にも基礎化粧品や日焼け止めなどが必要だということは納得していただけるのではないでしょうか。
男性用化粧品の選び方としては、基本的には女性用と同じで、「狙った効果が得られる」ということを前提にした場合、第一が「肌に合うか」ということ。これに関しては、できればサンプルを取り寄せて、二の腕などの目立たない部位で「パッチテスト」をして、トラブルが起きないかどうか確認してから使うといいでしょう。
パッチテストは、1日前後経ってから結果を見るといいと思います。
自然派化粧品とは
自然派化粧品とは、植物、動物、鉱物などの、自然から抽出される成分からつくられた化粧品のことで、オーガニックコスメ、ナチュラルコスメなどとも呼ばれています。
自然派化粧品は、一般的には、植物成分などの天然成分を配合してあるものを指しますが、薬事法などで明確に定義されているものではありません。
自然派化粧品は、肌に低刺激な理想的化粧品といえるかもしれませんが、天然成分を使用しているからといって、すべての人間の肌にいいわけではありません。人の体は千差万別、その人の肌によってアレルギー反応をおこしたり、肌荒れの原因になる場合もあります。
一方、自然派化粧品には、合成防腐剤が添加されていないため、使用期限は普通の化粧品より短く、また、雑菌が入ると腐敗しやすいという欠点もあります。しかし、食べ物の場合を考えても、生ものの鮮度は長続きしないもの。これはしかたがないですね。
自然派化粧品の選び方
数多くある自然派化粧品の中からどのような化粧品を選んだらいいのでしょうか。
信頼できる自然派化粧品の目安となるのが、「バイオダイナミック有機栽培植物」の表示です。
バイオダイナミック有機栽培植物とは、バイオダイナミック有機農法により、化学合成肥料、殺虫剤などを一切使わず、落ち葉などの堆肥を用いて栽培された植物です。
自然派化粧品と呼ばれる化粧品の成分表示にこの表示があれば安心。あとは、成分が自分の肌に合うかどうかですね。
一方、最近の海外ブランドの自然派化粧品、特にフランス、オーストリア、ドイツ製の化粧品には、医薬品・化粧品団体の認定や有機認証機構の認定など、さまざまな認定マークがついてます。
しかし、ここで注意したいのは、日本人の肌に合っているのかということ。日本人の肌は、欧米人に比べてキメが細かく、デリケート。いくら認定されていても、日本人の肌に合うかはまた別の問題です。